稲葉根王子~鮎川王子 モデルコース

熊野古道は稲葉根王子から上流に向かい、市ノ瀬橋を渡って一ノ瀬王子に向かうことができますが、今回は珍しい潜水橋を渡り、別名「だるま寺」と呼ばれる興禅寺を経て鮎川王子に至るルートをご紹介します。

歩程 / 約8.6km
所要時間 / 約2時間30分

稲葉根王子バス停
↓約0.3km
稲葉根王子
↓約2.8km
だるま寺
↓約1.5km
一瀬王子
↓約2.3km
鮎川王子
↓約0.7km
住吉神社
↓約1km
鮎川新橋バス停

コース概要

珍しい潜水橋を渡る

稲葉根王子バス停を降りて川沿いに出ると、スーパーの先に稲葉根王子があります。川沿いに出ると、少し下流に手すりのない小さな橋が見えますので、川沿いの道を下流に歩いていきます。
500mほど歩くと、畑山橋(潜水橋)のたもとに着きます。コンクリートでできた小さい橋ですが、手すりが無く、川の増水時にも流されないようにした珍しい「潜水橋」です。手すりがないので注意して渡ってください。

「だるま寺」興禅寺

橋を渡って、道標に沿って興禅寺に向かいます。畑山橋から興禅寺までは約2.3kmです。
興禅寺の近くまで来ると、白い大きなだるまの姿が見えます。別名「だるま寺」と呼ばれる興禅寺です。庭園では春から初夏にかけてツツジ、シャクナゲなどの花々を見ることができます。
興禅寺からは、続いて道標に沿って上手に向けて歩いていき、「一瀬王子」に向かいます。

一瀬王子

一瀬とは熊野に入るためのみそぎをする最初の川瀬のことで、そこから由来されています。やぶのなかにあることから、薮中王子ともよばれています。
一瀬王子からまた川沿いの道に出て、そのまま川上に歩いていきます。静かな山沿いの道を歩いていきますが、しばらく歩くと加茂橋があります。加茂橋を渡って鮎川王子に向かうこともできます。
加茂橋を渡らずに直進すると道も広くなり、河川敷の公園や学校などがある開けたところになります。ここが「鮎川」で、次の鮎川新橋を過ぎると、富田川の支流を渡る橋を渡ります。車道をそのまま歩いていくと、ほどなく住吉神社です。

住吉神社

明治7年に鮎川王子社が合祀されました。
社殿背後にはうっそうとした社叢があり、社叢と樹高約27mのオガタマノキは県指定天然記念物となっています。

このまま滝尻王子に向かう場合は、住吉神社から上流に向けて車道を歩きます。
終了する場合は、来た道を戻って鮎川新橋を渡り鮎川王子跡に向かいます。鮎川王子跡は石碑と案内板だけで、すぐ横が鮎川新橋のバス停となります。


ウォークマップ