熊野古道
その昔、熊野信仰の人々が歩いた道、熊野古道。
山道には苔むした石畳がみられ、熊野の地を拝するために熊野権現の御子神をまつった熊野九十九王子が点在しています。 熊野詣の道は、紀伊路を主にして田辺の旧市街地から中辺路と大辺路に分かれ、多くは中辺路を通って熊野本宮大社へ詣でました。熊野三山を巡るには、熊野本宮大社を詣でた後、熊野川を下り熊野速玉大社へ参詣し、海岸沿いから熊野那智大社に向かいます。その後、大雲・小雲を越えて本宮を経由し、帰路につくのが一般的な順路だといわれています。
南紀エリアには、熊野古道中辺路と大辺路の分岐点となる「口熊野」田辺から熊野本宮大社までの中辺路、風光明媚な大辺路など見どころ・歩きどころもいっぱい。
南紀エリア内の熊野古道
熊野古道中辺路
熊野詣は、大阪から紀伊路を南下し、田辺の旧市街地から中辺路を通って熊野本宮大社へ向かう参詣道が多く使われました。南紀エリアには、熊野古道中辺路と大辺路の分岐点となる「口熊野」田辺から熊野本宮大社までの熊野古道中辺路があり、世界遺産に登録されている区間も多くあります。
熊野古道大辺路
熊野古道大辺路は、紀伊田辺から海岸線に沿いに進み、熊野三山に至る道。中辺路に比べ距離が長く、修験者や宗教者が辿る道でした。江戸時代からは、信仰に加え海と山の織りなす美しい景観を好む人々にも利用されました。 南紀エリア内の「富田坂」「仏坂」「長井坂」の一部は本来の姿が良好に保たれており、世界遺産に登録されています。