牛馬童子~近露王子【熊野古道中辺路】
「道の駅熊野古道中辺路」から近露王子までの1.3kmほどのショートコースです。
熊野古道中辺路ルートのシンボル的存在である牛馬童子は、木漏れ陽が射し込み、清々しい霊気に包まれたかのような森の中、ひっそりとたたずんでいます。
コースのみどころ
牛馬童子像(ぎゅうばどうじぞう)
牛と馬にまたがる僧服の石像は花山法皇の熊野詣の旅姿であるとも言われ、田辺市指定史跡となっています。
明治時代に作られたものですが、高さ50cm程の姿は小さくてかわいい印象で、中辺路のシンボル的存在となっています。
牛馬童子像のある箸折峠は、花山法皇が食事をとるため休憩した際、近くに生えていた萱を折って箸にした為、その名がついたと伝えられています。
熊野古道なかへち美術館
近露王子近くに立つ、市立の近代的な美術館。地元出身の日本画家・野長瀬晩花と南画家・渡瀬凌雲の作品を、下絵などを含めて収蔵しています。
展示室周囲の回廊やロビーは全面ガラス張りになっているので、中辺路の美しい景色を絵画のように眺められます。
近露王子(ちかつゆおうじ)
王子の中でも最も早い時期に現れた王子のひとつ。近くの川で水垢離を行った記録もあります。
現在は近野神社に合祀されていますが、石碑が残りこんもりとした木々に囲まれて面影を残しています。
近露は田辺と本宮のほぼ中間地点にあたる大きな山里であり、中辺路の要所・宿場でした。
牛馬童子像を訪ねるモデルコース