南紀ほんまもん通信 第26号(2005年8月22日) 南紀ほんまもん王国 TOPへ GO!

川エビとり

 今回は、清流が多い南紀ならではの「川エビとり」をご紹介します。
川エビは、清流に棲みオスの長いハサミ足から「テナガエビ」と呼ばれるエビ。南紀の山間地では食用としても獲られてきました。
昼間でも獲れるのですが、昼間は石の下など物陰に隠れているので探しにくく、夜になると出てくるので探しやすくなります。
今回は総勢100名近くの大人数で子どもたちも多かったので、川幅が広く浅瀬が多く、流れもゆるやかなところということで、熊野川本流の「大斎原」の近くで行なわれました。

さあ、川エビとり
 地元の方から捕り方のコツや注意の説明がありました。
「光を反射して目玉がかすかに光るので、よ〜く目を凝らして探すように」「エビ玉網をそうっとエビの後ろから持って行って」「暗いので、足元に気をつけ、夢中になって深みにはまらないように」などという説明がありましたが、ほとんどの方が夜に川に入って川エビを獲るなんて初めてなので、エビがどこにいるのかもわかりません。
 説明どおり、おそるおそる川に入っていきます。
この場所は比較的安全な場所なのですが、あまり川エビがいる場所ではありません。しかし、一生懸命探していきます。
 少し深い目のところで、「いるいるいるっ!」と小さな声。そうっと掬うと、うまく玉網の中に入ってくれました。「はいっとった!」やっと掬えた川エビ。
しかし、他にはほとんど獲れた人はいませんでした。
動画で見る(WindowsMedia9、300Kbps、約23秒)

川エビ(テナガエビ)
 1時間近くがんばったのですが、ほとんど獲れませんでした。しかし、案内した地元の方によると、ここには川エビはあまりいないところのようです。
  川原には、あらかじめ獲っているテナガエビがありました。子どもたちも興味津々。
体長の2倍ほどのハサミ足があるのは、オスのテナガエビ。メスのテナガエビのハサミは小さく、普通(?)の「エビ」という感じです。
川エビの試食
 地元の方がたくさんの川エビを獲っていて、油で揚げておいてくれました。素揚げにして塩をパラパラとふっただけなのですが、新鮮な上に揚げたてで、殻ごとバリバリといただきます。




あまりにたくさん用意してくれていたので、山盛りになっているとちょっと・・・

みんな興味津々につまんでいきます。


お父さんたちは「ビールのアテ(おつまみ)にええわ〜」と、残った川エビから揚げを宿に持って帰りました。


企業の森
 今回川エビ獲りを体験したのは、和歌山県の「企業の森」(※)に賛同している関西電力労働組合の「関労ふれあいの森」事業で訪れた組合員とその家族の方々です。
「関労ふれあいの森」事業とは、森林の環境保全活動を通じて、自然の大切さや地球環境問題の意識の高揚を図ると共に、併せて“憩い”の場として組合員同士やその家族の交流、あるいは地域との交流を図る取り組みです。
毎年2回、森での下草刈りなどの作業を行なっているのですが、今回は家族ぐるみで、地元との交流の一環として実施しました。

※「企業の森」とは、企業や労働組合、大学などの皆様に環境貢献活動の一環として、また地域との交流活動の一環として、県内の森林環境保全に様々なかたちで取り組んでいただく事業を総称するものです。
企業の森の取り組み


川エビ獲り
 今回の取材スタッフ2名は、川の近くで育った、また田舎が川沿いだった者で、二人とも子どもの頃はよく川エビとりをしていました。
もう少し狭い川幅の流れが変化に富み川底の石も大きめの所で、昼間のうちに水着を着て、半分泳ぎながらエビ掬いをしました。
子どもだったので夜は行かなかったのですが、夜の川でのエビとりは、地元のおじさんが箱めがねとカーバイトランプ(年齢がバレる・・)を使ってしていたようです。はっきりと見た記憶がないのは、エアコンもない時代、暑い夏は少なくとも半日は川に浸かっていたので、夜になったらすぐに寝てしまったからでしょう。

テナガエビが棲む美しい川が、南紀にはたくさんあります。今回、とても懐かしい味のエビ素揚げをかみしめながら、これからも美しい川がそのままであってほしいと願いました。


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